【無期雇用型派遣】ってどんなメリットがある?登録型派遣・正社員との働き方の違い徹底解説!

悩む女性

無期雇用型の派遣ってなに?派遣に種類があるの?

そうなんです。派遣には2種類あってそれぞれメリット・デメリットがあります。その中でも、近年注目を浴びている【無期雇用型】派遣について、登録型派遣・正社員との違い、メリット・デメリットまで、解説していきます。

これから始めて派遣に挑戦する人はぜひチェックしてみてください。

無期雇用型の派遣とは・・・

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無期雇用派遣とは、派遣会社と期限を定めずに雇用契約を結び(無期労働契約)、派遣として働く仕組みのことです。「契約の切れ目がない」「収入が安定する」「1つの企業で長く勤めることができる」などというメリットがあり、近年、注目度が高まっています。

注目度の上がった背景には、平成25年4月1日の労働契約法の改正があります。労働者の長期的キャリア形成を推進するべく、5年を超えて有期労働契約を更新した際、労働者の申込により無機労働契約(契約期間のない)に転換できるようになりました。

派遣として働くメリット・デメリットとは?派遣社員特有の魅力を解説!派遣も悪くない。 – The Career

また、昨今のコロナウィルス感染拡大を受けて【安定】して働けるという意味でも、【無期雇用型派遣】は増加傾向にあります。*1

*1コロナウィルスの感染拡大を受けて派遣労働者の数は減少傾向にあります。しかし、その中でも【無期雇用型派遣労働者】は10.9%も増加していると厚生労働省の調査で明らかになりました。
無期雇用派遣が10%も増加 厚労省・事業報告 参考:労働新聞記事より

登録型派遣との違い

【登録型派遣】では、派遣スタッフが派遣先に勤務している期間だけ、派遣元と有期雇用契約を結び、派遣期間が終了したら、労働契約も終了するのが「登録型派遣」です。各企業はプラットフォームを持っており、派遣スタッフは会社を紹介してもらえるように、プラットフォーム上に事前に登録をしておくという仕組みです。

【無期雇用型派遣】:雇用契約を初めに結び、常時雇用されている状態
【登録型派遣】:仕事ごと・期間ごとに契約を結び、単発的に雇用されている状態

正社員との違い

無期雇用派遣と正社員のの共通点は、”雇用期間に定めがない”ということです。また、加入する社会保険や福利厚生なども同じの場合が多いです。*
*違う場合もあるので事前にしっかり確認しましょう。

大きく異なるのは、ベースとなる勤務地・業務内容・働き方です。無期雇用派遣はあくまで【派遣】なので、派遣先企業で働くことを前提に雇われています。派遣期間中、指揮・命令の権限は派遣先企業にあります。基本的には派遣元の会社内で、派遣会社の業務を行うことはありません。一方、派遣会社で働く正社員(私のような人材営業)は、派遣会社内で派遣会社の業務に携わります。指揮・命令の権限も派遣会社にあります。

【無期雇用型派遣】
所属:派遣元企業(雇用契約を結んだ企業)
就業場所及び指揮命令権:派遣先企業

【正社員】
所属:派遣元企業(雇用契約を結んだ企業)
就業場所及び指揮命令権:派遣元企業(雇用契約を結んだ企業)

無期雇用型派遣のメリット

無期雇用派遣・登録型派遣の違いや基本的な仕組みがわかったところで、さらに無期雇用派遣という働き方を選ぶメリットを紹介していきましょう。

雇用・収入が途切れない

【無期雇用派遣】の最大のメリットは、収入が途切れるタイミングがないということです。派遣会社から常時雇用されている状態になるため、たとえ派遣先が決まっていない待機期間中でも決まった金額の収入を得ることができます。

また、派遣会社に常時雇用されているということは、派遣会社が雇用を保証するということにも繋がります。派遣スタッフが派遣先企業で就業しない限り、派遣料金が発生しません。そのため、派遣会社は利益を得ることができないどころか、実務の発生しない派遣スタッフに給料を支払い続けることになります。企業活動として致命的な痛手になるので、常に派遣先企業を用意してくれるのです。

同じ職場で長く働き続けられる

労働者派遣法によって、有期派遣社員は「同一の組織で3年以上勤務することができない」という制限が定められています。これは不安定な雇用契約で労働者が働き続けるリスクを低減するためです。

しかし、無期雇用派遣は「同一の組織で3年以上勤務することができない」という制限がありません。なぜなら、派遣会社に無期契約で雇用されているため、一定の雇用の安定が確保されているからです。

長く働いていると仕事にも慣れ、愛着も湧いてきます。3年で終わってしまうのは非常にもったいないですし、そこから新たな職場で仕事を始めるには精神的負荷もかかってきます。そのため長く同じ職場で働きたい人にはおすすめです。

長期的なキャリア形成ができる

上記にも関連しますが、同じ職場で長く働き続けられるということは、特定分野でのスキルアップやキャリア構築に繋がります。また、派遣会社の研修制度を利用することも可能ですし、派遣先を同業他社にかえ別の視点で経験を積むことでスキルアップにもつながります。同じ職種でも企業によって特徴が違うので、経験値を積むという観点では【無期雇用派遣】のメリットと言えるでしょう。

無期雇用型派遣のデメリット

ここまでは無期雇用派遣のメリットを紹介してきたので、良いイメージだけに思われがちですが、人によっては無期雇用派遣ならではのデメリットが存在します。働き方に対する考え方は人それぞれ。デメリットについてもしっかり理解しておくことが大切です。

働き方の自由度が下がる

無期雇用派遣として働く際の代表的なデメリットが、派遣社員のメリットである【働き方の自由度】自が低下してしまうということです。派遣社員は、「時間」「スキル」「職場」を組み合わせて働けるという大きなメリットがあります。派遣先との契約が切れれば、そのままやめれば良いし、スキルに応じて勤務先を変えることも可能なのです。

しかし、無期雇用派遣は、派遣会社に常時雇用されることになります。派遣会社は就業していない派遣スタッフに対して給料を支払い続けるわけにはいかないので、基本全てのスタッフに仕事を用意する方針を取ります。そのため、自分のタイミングで働けなかったり、自分が希望していない職場へと派遣される可能性もあります。

派遣先が変わる可能性がある

無期雇用派遣では派遣会社から派遣先が提示されるため、登録型派遣に比べて職場の選択権が狭くます。自由な働き方がしづらくなると考えられます。派遣契約の状況によっては、短いスパンで異なる会社に派遣される可能性もあるので、「業務に慣れてきたころに次の職場へ」ということもあり得るのです。

派遣会社に入るための採用選考がある

無期雇用派遣の特徴の一つに採用選考あることが挙げられます。登録型派遣は、個人情報を入力するだけで登録終了ですが、常用で雇用するときに誰でも良いというわけにいきません。無期雇用派遣は、採用選考を経て【意欲】【人柄】【スキル】などを考慮しれ採否を出します。通常はエントリー・書類選考後、数度の面接を経て採用という流れになります。

すなわち、落ちることもあり得るということです。

無期雇用型派遣はこんな人におすすめ

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最後に、メリット・デメリットを踏まえて無期雇用型派遣の働き方にマッチする人の特徴を紹介します!

未経験でゼロからスタートしたい人

派遣全般に言えますが、未経験求人が数多く存在するので、キャリアチェンジを考えている人や初めてのことにチャレンジした人にはおすすめです。特に、事務職などのオフィスワークはライフワークバランスも整えやすく人気の求人です。

その他にも、販売・法人営業・コールセンターなど未経験でも挑戦できるものは数多くあります。

未経験スタートでもうまくいけば派遣先企業から直接雇用され正社員になる可能性もあり!

未経験でも派遣で事務職を始める王道ステップ!ワークライフバランスを整えたい人にはおすすめです。 

安定志向の強い人

常用雇用なので、仕事や収入が途切れないメリットがありますので、安定して働きたい方には相性が良いです。長期派遣であれば、コロコロ職場が変わることも少ないですし、企業によっては昇給してくれる企業もあります。派遣だけど、正社員と同じ働きをするよという前向きな姿勢を見せることで、長期雇用ひいては直接雇用の道も開かれます。

登録型と違い長期案件も多いので、長く安定して働きたい人はおすすめです。

無期雇用派遣は会社選びも大切

最後に、無期雇用派遣は所属する会社選びも大切ということをお伝えしておきます。

無期雇用派遣ではキャリアアドバイザーや専任のコーディネーターが付きます。その中でスタッフと相談しながら配属先企業を決めたり、キャリアステップを踏んでいくことになります。

担当の力量・適性判断力・理解力によっては、仕事とスタッフのミスマッチが起きてしまうことがあり注意が必要です。また、収益だけを求めてとにかく配属先企業に押し込もうとする質の低いアドバイザーが在籍する会社もあるかもしれません。

会社の規模や案件だけではなく、担当のアドバイザーやコーディネーターがどんな人になるのかなどもしっかり見ておきましょう!

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