
どの資格を取れば有利になれるかな・・・
おすすめの資格を知りたい!
転職を考えたり、新しい仕事に就くときに考えるかと思います。
資格を取ろうとする姿勢は良いですが、【おすすめの資格】という考えはちょっと危険です。
なぜなら、世の中で言われているおすすめは、必ずしも”あなたにとっておすすめ”かどうかがわからないからです。
少しイメージがつきにくいかもしれませんが、本章で詳しく解説していきます。
この考え方を知っておかないと、あなたのせっかくの努力が最大限に報われなくなる可能性があります。資格を取り、自分を高めることはとても素晴らしいです。それを否定するつもりはありません。
しかし、資格を取るなら世間の意見だけでなく、自分なりの戦略をしっかり立てて計画的に取得していかないと、いわゆる【取っただけ資格】になってしまいます。
報われる可能性が1%でも上がることを願いこの記事を書きました。
取っただけ資格を撲滅!戦略的な資格取得をする。
【取得しておいた方が良いおすすめの資格】という考え方は危ない!

よく面接の最後の質問で、
「学んでおくべきことはありますか?」
「取得した方が良い資格などありますか?」
というスーパー前向きな質問がくることがある。
その意識は本当に素晴らしいと思います!自分の努力で人生を切り開こうとしている証拠です。
さらに、「会社に入ってがんばりますよ!!」という意欲がダダ漏れ状態ですよね。
しかし、
それを今日初対面の人事担当に聞くのはちょっと違うと思います。本質的な理由が一つ、付随する理由がいくつかあります。
自分のキャリアを他人に委ねるな
本質的な理由は、自分の将来のキャリアを他人に委ねている
そもそも【仕事】は自分の人生を幸せに生きるための一つの手段にすぎません。であれば、仕事に関するスキルアップは自分で決めるべきです。人に聞いたり、ネットの記事を参考にするのは良いことだと思いますが、
大事なのは何のためにスキルアップをするのかという【目的】です。
資格を取った先にどんな仕事をしたいのか。どんなライフスタイルを作りたいのか。数年後どんなキャリアを築いていきたいのか。
この願望は十人十色です。
自分が得意なこと、興味があることを学びそれを活かす仕事をする。これが理想です。この理想を叶えるために仕事をし、それを楽しみ、人の役に立つために資格を取るわけです。
正直、ここまで考えてアドバイスするなら、おすすめの資格なんてほぼ存在しないと思っています。
もし、企業に入ることが目的なら、企業研究や職種の調査をして、先に勉強してからその企業の面接を受けた方がよほど好印象です。
資格は仕事を楽しむためのツール。自分のキャリアは自分で決める
人事の意見は100%じゃない
付随する理由は、
- 人事の担当はその知識や資格を持っているのか(語る資格があるのか)
- 今必要なのか、これから先も使えるのかわからない
- 入社することを目的とした質問に聞こえてしまう etc….
いくつかありますが、極論をいうと
人事から言われた資格をあなたは必ず取りますか?
ちょっと意地悪になりますが、私がこの質問を面接で聞き直すと99%の確率で、「ちょっと・・・」って返ってきます。笑
正直にいうと、私たち側にも言い訳があります。こんなにも時代の流れが早い中、学んでおくべきスキルや知識の賞味期限が短すぎてわからないからです。
簿記を取ったらそれはある程度有利になるかもしれませんが、どれだけ役に立てるかはわかりません。私は、個人の価値を高めることが最重要と考えています。
だから、企業への入社だけという【点】で見るのではなく、5年後に理想のキャリア・人生を生きるために今自分には何が必要か【線】で考え、それに必要なスキルを【点】で身につけていく。
シンプルにそのほうが楽しくないですか?それぞれ違った人生設計があるわけで、今必要なものも、これから必要なものも違ってくる。
資格一つ取るにしても、自分のキャリア誰よりも深く考えることが必要だということです。
仮に、人事の言う通り資格とったところで、活かせるかどうかなんてわからない。逆もまた然り。そんな不安定な世の中を生きるには、自分で考える力がないといつまでも振り回されてしまいます。
だからこそ、【おすすめの資格】を追うのではなく、自分の理想の人生にどんなスキルが必要かを考え、それに対して【資格】をとったほうが良いと思います。人事に相談する前に、自分自身の進みたい道を考えてみましょう!
資格取得を目指す時のおすすめの考え方

私が資格を取るときに考えることは下記の3点です。
- 資格取得自体はおまけ程度に考える(大切なのは知識とスキルがつくかどうか)
- 自分の市場価値をあげることはできるか(合格率や珍しさ)
- 実務で役に立てることはできるか(イメージでもOK)
細かく解説します!
資格取得自体はおまけ程度に考える(大切なのは知識が身につき活かせるかどうか)
褒めて欲しいから、仕事で役に立つ人材になる。
仕事で役に立つ人材になるために、知識を身につける。
知識を身につけるために、勉強する。
勉強するために、資格を取る!
これが私の基本的な考え方です。
結局は、承認欲求です。笑
最近自分のことがよくわかってきて、自分の勉強のモチベーションが明らかになりました。
全てはモテたいがために!笑
ただ勉強するだけだと、途中でサボりますし、別に誰かに迷惑をかけるわけでもないので、自分次第です。これだとなかなか続けるのが難しいので、勉強する理由を資格試験にしてしまえば良いだけ。
しかも、資格試験はお金を払いますから、これはドM極まりない方法です。笑 でも、かなり効果があると思います。締め切りがあると、焦る。やらなければいけない環境を自分で作るわけです。
さらに良いことがあります。
仮に、資格試験に落ちたとしても自分の仕事のクオリティが上がるから、プラスにしかならない。
不合格が悔しければ、また挑戦すれば良いです。そうすれば、また自分の仕事の質が上がります。
資格はおまけです。こう考えた方が気持ちも楽です!
自分の市場価値をあげることはできるか(合格率や珍しさ)
ここは単純にその資格を持つことで自分の価値が上がるかどうかです。
まずは、【合格率】。
例えば、合格率20%の資格を取った場合、5人に1人の人材。
さらに、合格率20%の資格を取った場合、25人に1人になる。
さらに、合格率20%の資格を取った場合、125人に1人になる。
この計算が一番かと思います。現実問題、合格率20%の資格を3つ持っている人ってもっと少ないと思います。
計算の良いところは、人の主観など入らず単純に掛け算で求められることです。誰が見ても同じ数字になるので、アピールポイントにできます。
シンプルに20%しかない合格率を突破した努力も評価対象になりますね。
もちろん、その資格が相乗効果を生むものであれば尚更良いですね!
TOEIC800点(約13%)と税理士資格(約15%)とか持っていればかなり珍しいと思います!
参考:IIBCホームページ
参考:国税庁
あとは、【珍しさ】かなと思います。
簿記のように持っている人が多いと言うことは、それだけ汎用性があり価値は高いと見られます。
持っている人が少ない=知名度が低い=価値がない
普通、この方程式になるかと思います。しかし、ある業界に特化した資格であり、かつ実務で活きて、見せ方がうまくいけば価値が高く見せることができると思ってます。いわゆる【ニッチ】ってやつですね。
私は、【労働者派遣契約責任者検定】と言う民間資格を持っています。きっとほとんどの人が聞いたことが無いでしょう。
簡単に言うと、派遣会社の営業マンがどれだけコンプライアンスや労働法などに詳しいかを証明してくれる資格です。
普通の会社で使うことはほとんどありません。しかし、これから派遣や紹介予定派遣を使い始めようと考えている企業にとって、この資格は結構効果ありだと思ってます。
なぜなら法律を知らずに労働させてしまったとき、労働基準監督署が調査に入ると企業の信頼がなくなるリスクが非常に高くなります。
そのような契約をするとき、やはりコンプライアンスに詳しい営業だと安心感を与えることができます。たとえ【労働者派遣契約責任者検定】と言う資格を知らなくても、なんとなくイメージつきますよね。笑
おそらくこの資格の10倍難しく、実用的なものが【社労士】だと思います。勉強の中で基本的な労働法なども学ぶことができたので、他の企業に行ってもかなり有利だと考えています。
ルールを知っているのは強いです!ちなみに、今勤めている会社はベンチャーで小さいですが、この資格を持っている人はひとりもいないです。
それだけで会社の中で唯一の人材です。もちろんそれで調子に乗ってはいけませんが、自信にはなりますよね。
【合格率】と【珍しさ】で市場価値を高めるために、資格を取るのは面白いですよ!
実務で役に立てることはできるか(イメージでもOK)
資格はあくまで【おまけ】と先ほど話しました。
大切なのは実務で活かせるかどうかです。一般事務がクレーンの免許をとっても活かせないように、自分の実務ありきで資格取得を目指しましょう。
私も、実務レベルを上げるために勉強し、ついでに資格を取得しました。幸いなことに実務レベルが上がったことで社内の評価も上がりました。確実に実務で活かせることがわかっている状態で学ぶのがベストですね。
ただ、全員がうまくいかないと思うので、まずは仮説を立てて、イメージをしてみることをおすすめします。今、このスキルや知識があれば業務改善につながるのではないか。また、それを他の同僚や先輩に相談してみる。
勉強を挫折する要因の一つには、【誰かの役に立っている実感がない】ことが挙げられます。逆に、必要としてくれる人がいるからこそ頑張るのが人間です。
資格取得で一番やばいのは、資格取っただけ状態。
特に多いのが、MOSですね。せっかく取得しているのに実践で活かしたことが無い人が多すぎる。一番身近ですし、活かす場面があるのに、実務レベルで成果を出すことができない。勿体なさすぎます。
どんなに難易度の低い資格だって、最低でも50時間くらいは勉強するはずでです。
遊びを我慢し、少ない時間を資格取得に当てるのわけですから、なんとか実務に活かせるように持っていきましょう。
転職するときに面接で必ず聞かれます。せっかくとった資格を自分の武器にするには、実践あるのみです!
資格取得自体はおすすめ!

かつて、私は資格をバカにしていた時期がありました。
「そんなものとっても意味ない」
そう思っていました。しかし、【人に誇れる能力が自分にはない】と気付かされ、考えを改めました。
論理だけ知っていても確かに使えませんが、論理を知っている状態で実務を行うことさえできれば、他の人より圧倒的なスピードで成長できると思います。
実践ありきで理論を学んでいくことが多かったですが、初めにそれをわかっていることで仕事の定着度が全く違ってきます。
先人たちがわかりやすくまとめてくれた理論を使うことが一番。現場で学んだ経験だけではあまりに浅くなってしまう。
使えるものは最大限使う。
そのための資格取得はおすすめです!
もちろんシンプルに達成感にもなりますし、資格手当がもらえる企業もあるでしょう。しかし、一番は信頼になることだと私は思います。それに費やした時間、身につけた論理的な思考、好奇心、成長意欲全てが自分の評価と信頼になると信じています。
この世の中には【天才】と呼ばれる人が確かに存在します。私の身近にも1人います。毎日のように実力差に凹み倒しております。笑 努力では勝てない場面もたくさんあります。
でも、私には私のできることがあるし、同じ土俵で戦う必要はないです。お互いに補い合い共存していけば良い。いつか自分の積み重ねてきた努力が誰かの役に立って、報われる日が来るまで少しずつ自分磨きを続けていこうと思います。
同じ考えの方がいれば、ぜひメッセージお願いします。密かに一緒に高めあっていける仲間を募集しております。
資格取得、キャリアの相談も受けております!!